高級着物、牛首紬の歴史と工程を紹介!

日本の伝統ある衣類と言えば、もちろん着物でしょう。キュッと帯を締め、凛とした雰囲気を味わうことができるあの独特の感覚。日本人であれば誰しもが感じる美意識として、DNAに刻まれているのではないでしょうか。 そんな着物なのですが、織り着物としても数々のブランドがあり、その歴史も長く現在でも伝統を守り続けている本場の産地が多数あります。

そして、その中でも取り分け人気が高く、入手が難しくなった玉繭を使って作られる牛首紬に人気が集まっています。ここでは、そんな牛首紬を紹介しながら、製作工程なども追っていこうと思います。着物買取に関しても、常々需要の高い牛首紬。 早速、その内容を見ていきましょう。

牛首紬の歴史

牛首紬と聞いて、インパクトのあるネーミングと思った方も多いでしょう。この名前は、生産地でもある白山市白峰のとある守護神が関係しています。白山市白峰では、明治の初めまで白峰が守護神「牛頭天王」に由来して名付けられた牛首村に由来しているそうです。 「玉繭・手挽き糸技法」という、当時でも現在でも手間がかかる独特の製法で作られており、大変貴重なものとして大切に守られ来ているのです。

歴史としては、江戸時代から続いており、一旦は廃業の危機に陥りますが、昭和38年に西山鉄之助が桑畑の造成を始め、養蚕を開始し、その後に工場などを作り復活させます。 他の地域ではできない、独特の織りは高級紬として現在でも多くの人々に愛されているということです。

牛首紬が生み出される工程とは?

では、この牛首紬が生み出される工程を見ていくことにしましょう。

牛首紬が生み出される工程のひとつとして、他にはない重要な作業があります。それが、玉繭から糸を引き出す玉糸づくり。

玉糸を引き出す「のべ引き」作業が非常に難易度が高く、結果的に機械などでどうにかなるものでもなく、あくまで熟練した職人たちの勘と経験によってでしか成功はなし得ないそうです。 全て手作業で行われるというこの工程は、「糸にとって理想的な状態」で進めるという牛首紬ならではの工程となっているのです。 伝統を持つ織りだからこそなしえる、最高の技術力に支えられた、そんな技が詰まっているのです。

牛首紬が生み出される工程(1)

さて、牛首紬が出来上がるまでの工程を細分化して追っていきましょう。

まずは、先程前述した繭選りです。こちらは、仕入れた繭の中から製糸できない繭を取り除く作業となり、こちらも職人たちの経験のより選定力が培われます。

そして、最も重要といわれている作業のひとつである“のべひき”です。 玉繭から出る2本の糸が複雑に絡み合っているためか、機械などで補うことはまず不可能であり、職人たちの勘に頼らざる得ないのです。

弾力性・伸張性のある玉糸がなければ、この牛首紬ではないために、避けることができない重要な作業として今でも手抜きなく続けられているのです。

牛首紬が生み出される工程(2)

そして、その難しい工程が終わったあとは、撚糸(ねんし)という糸に撚りをかける作業を行います。

さらに、独特の方式で作業される精練という作業を経た後には、糸はたきという、これまた独特の作業が用いられます。 蚕の糸質であるパーマネント状のうねりを取り戻すことで、空気を多く含んだ生きた糸を作り上げるそうです。

そして、これが終わると次には糸染めです。草木染めが基本となっているようですね。

そして、整軽。糸を約1,100本~1,200本使用して作られます。

製織り、を経て牛首紬が完成します。

しかし、一貫性を持つ生産ラインを持っているためにその後は厳しい検査を行っているようです。 そこで合格した、そんな牛首紬だけが我々の手元に届くというわけなのです。 一度は袖を通したい、そんな高級牛首紬の魅力は途切れることはなく守り続けられていくでしょう。

着物買取店.netのTOPへ